まさか!の乳がん体験記−5

前回受診の時に、先生はもう、ガンと確信なさっていたようで、看護師さんが「3日の手術・・・」と言う声が聞こえていた所から察するに、既に、6月3日の手術予定が抑えてあったようだ。 1日入院3日手術と決まり、それまでに、22日ーCT(採血、放射線、生理検査も)。28日ーMRI検査の予定も決まる。       余りにも手回しよく、あっと言う間に、手術日まで決まってしまったので、急を要するほど、ガンが進んでいるのかもしれない、と微かに不安を感じたけれど、それならそれで、「なってしまったものは仕方ない、神様(私が神様というのは、単に宗教上の神仏の事では無くて、人間の力ではどうしようもない大きな大きな力ーSomethinng Great の事だ)、どうか、私にとって好いとお思いになる方向にお導き下さい。」と開き直りの気持ちが出てきた。                              直ぐに手術が出来るのも、ラッキーかも知れない。総ての検査が終わってから、手術前日までに、もう一度、病状と手術方法について、患者と家族に詳しい説明が有るとの事。   それから、手術の為の入院に準備する物や注意事項について、プリントを渡され、入院担当の看護師さんから、細々と説明を聴き、夕方帰宅。 帰り道、主人が、ますます無口で、ションボリと見えた。  大変な事が現実になってしまった、と思っていたのだろう。  主人でなくて、気楽トンボの私が、当の病人で良かったとつくづく思う。   私のほうが、ガンの家族を慰め励ましたい気持ち。