まさか!の乳がん体験記−7

 入院、手術     乳がんと診断されて、20日足らずの間、日中は、何やかや整理片付け、夜はPC検索。        知りたくない事まで、出て来るのに、止められなかった。間際になっての、献立表作りも、なかなか頭を使って時間が掛かり、体にいい事無いと解っていても、ズーッと睡眠不足。「ま、いいか、どうせ、入院したら、一日中でも眠れるから」などと、また又開き直りの気分。    変な話だが、もうこうなったからには、不安も心配も無くて、家族には申し訳ないけれど、「やれやれ」とホッとした気持ちであった。               2009年6月1日 入院   主治医からの手術についての詳しい説明も有るので、息子も勤めを休んで、主人と共に、病院まで来てくれる。  未読の数日分の新聞、24時間総て自分の為の時間だから、きっと読めるだろうと、ハードカバー、文庫本取り混りまぜて4,5冊、毎月読んでる小雑誌、お子様ランチ程度のセミクラシックのCDとプレヤー、住所録、便箋、はが、など、後生大事に持ってくる。    夕方、3人で、主治医のA先生達から、もう一度、病状と、手術の方法や、その時に起こり得る、異常や合併症と対応法などを詳しく丁寧に説明を受ける。   
 ここでまた、この大きさになっても、リンパ節に転移が認められないのは、本当にラッキーと言われる。   開いてから、もう一度、がん細胞が、最初に行きつくセンチネルリンパ節で、色素沈着がないか調べられるそうだ。   3,5センチの大きさのガンの周りより、1センチか2センチ大きく、余分に切り取るらしい。   切り取った組織は、病理細胞に回されて、どんな顔つきのガンか、術後2,3週間で解る。   それから、その顔つきにあった抗がん剤が選ばれたり、治療法が決まる。   
乳がんは 手術が無事終わって、ヤレヤレではなくて、手術は治療の始まりです」と又先生は仰った。     息子が、3,5センチもあるガンなのに、全摘でなく、温存法でも大丈夫なのかと、念を押して聞いたりしたので、「ヒョットして、息子さんは、ご同業?」と逆に尋ねられる。時々、先生に詳しく説明させてから、付き添いの家族から「実は、私は何々病院の外科医でして・・」という人がいるらしい。